ほとんどの人は、不動産鑑定が必要なのは家を売買する時だけだと考えています。しかし、それ以外にも自分の家の価値を知っておくことで大きく節約できる場合がたくさんあります。例えば、リノベーションを検討している時、節税、退職の計画を立てる時などです。
家を売買する時に鍵となるのは、その不動産に対する独立した、先入観のない評価です。住宅購入者が銀行にローンを求めるとき、銀行はその資産に購入者が支払おうとしている価値があるかどうか確かめる必要があります。鑑定内容は銀行にとって担保の役割を果たします。家を売買する側がローン返済できなくなった場合、銀行は資産を売却して、融資額を取り戻すことができます。
銀行は、あなたの家の特徴や価値を近隣で最近売却された不動産のものと比較します。インターネットや不動産アプリが普及するようになったため、特段知識のない不動産所有者でも、最近近所で売却された不動産を参照して、おおまかな自宅の不動産価格を見積もることができるようになりました。この見積もり方の問題点は、売却価格だけでは全体像は見えないということです。
最近売却された不動産は、屋根を新しくしたばかりであったか？または売却前にキッチンを全面取り換えしたか？もしそうなら、どれくらいの大きさのものに？これら全ての要因が住宅の価格を大幅に上昇させます。だから、自宅の不動産鑑定は経験のあるプロに頼む必要があるのです。彼らにまかせれば、自宅の実際の価格をもっと細かに見積もることができます。鑑定にかかるコストはあなたが考えているよりもずっと低く、会社によっては無料でしてくれるところもあるのです！
これらはローン組み替えをしようとしている時や持家担保ローンを申請する時に、不動産鑑定をしてもらった方がいい明らかな利点です。しかし、他にもあまり知られていない利点があるのです。
住宅のリノベーションを検討中ですか？自宅の本当の価値を把握していることは、大きなリノベーションを決める際に非常に重要です。もしあなたの家が近所でも価値が高い方であれば、通常なら住宅の価値を上げる見込みのあるリノベーションをしても、損をすることになりかねません。
一方で、あなたの自宅の価値が近所のものと比べて低い場合、特定のリノベーションをすることで不動産価値を大きく上げることができます。時にはリノベーションに投資することで価値が二倍になることですらあります。
固定資産税も前述のメソッドを使った大まかな見積もりを使って決められます。もし最近売却された不動産の全てが改良されて価値が上がっていた場合、あなたの資産をその価値に基づいて決められたら大変です。その見積もりを見直すように要請するためには、自宅の本当の価値を知ることから始まります。
住宅は大抵確実にあなたが持つ最も大きな資産で、その価値はあなたが退職後にどれだけ心地よく過ごせるかを大きく左右します。もちろん、生涯ずっとそこに住み続けるつもりで住宅を購入する人もいますが、ほとんどの人が歳を取ったら自宅を売り、もっと手のかからないところにダウンサイズしたり、売却で得られたお金を他の出費やラグジュアリーに充てようと計画しています。
退職間近ではなくとも、数年に一度は正確な不動産鑑定をすることが推奨されています。自宅の価値がどれくらい上がっているか（または下がっているか）を数年に一度知っておくことで、いつか退職を計画する際に役立ちます。しばしば不動産を保持する人は、自宅の価値が上がったことによって得られる利益に気が付かず、実はそのおかげでずっと早く退職することができることがあります。早めに行動して、今日不動産鑑定会社に連絡してみましょう。
